幻のロールプレイングゲーム。2000年8月公開!

53

1991年6月5日 作成


内容

4方向スクロール型ロールプレイングゲームです。
自分(シルゴンボール)をジョイスティックで4方向に動かし,敵を倒して経験値をかせぎ,4面の最終ボス(ファジー53)を倒すとエンディングです。

FD用のデータとして完全に再現することができたので今回このプログラムを公開します。

ゲーム内容の詳細はこちらから
遊びかた・操作方法
敵キャラクターの紹介
全面マップ公開



データの修復について

このゲームは私の作ったゲームの中では数少ないロールプレイングゲームで1991年6月に完成しましたが,ベーマガに投稿して没になり,その後約9年間行方不明となっていました。実はこのゲームはある事情のため,カセットテープにのみ保存されていました。

1991年のある事情とは・・・
このゲーム「53」を作り始めたのは1991年4月15日ごろで最初はFDD付きの私のパソコン(FS-A1WSX)で作っていました。ゲーム制作開始から1か月がすぎたころ,友人のI君からFDD付きの私のパソコンを使わせてほしいとたのまれ,I君の持っていたMSX1パソコン(RAM32KB,FDDなし)としばらくの間交換することになりました。そこでこのMSX1パソコン上でプログラミングを続けていきましたが,プログラムデータの保存はカセットテープのみ対応だったので,今までに作ったデータをプリンタに出力し,MSX1上で再入力しました。以降このプログラムはカセットテープのみに保存され,現在に至っています。1991年6月5日にプログラムが完成し,ベーマガに投稿したときもカセットテープの状態で投稿していました。ちなみにFDD付きの私のパソコンは1991年6月11日ごろに私の手元に戻りました。

2000年8月になってこのゲームを探しだそうと考え,私の部屋に500本(!)以上あるカセットテープからこのデータの入ったテープを探してみました。1991年ごろに購入したテープに的をしぼっていき,その中でデータが入っていそうなテープが5本ほどあったのでラジカセで再生してみるとそのうちの1つに「ピーガッ,ピーガガガ・・・」という音の含まれたカセットテープがみつかりました。そこで,このテープの音声を以下のような手順にてFDDで読みとれるようにしました。その結果データの一部が壊れていたのですが,「53」の完成版のデータがそのままの形で読みとれました。データは2度に分けて録音されていたので,壊れていないほうのデータを貼り付けることで修復することができました。


テープの音声 WAVEファイル テープイメージ FD用データ

テープの音声をイメージ化する方法についてはおかゆ倶楽部さんの
ページを参考にさせていただきました。ありがとうございました。


そしてプログラムデータの修復が完了した後,動作チェックを兼ねて最初から最後のボスを倒すまでをプレイし,問題ないことを確認しました。



ゲームの記録方式について

ゲームのプレイ結果を記録する方法はフロッピーディスクに記録するセーブ方式と,ドラゴンクエストIIの復活の呪文のように書き写すパスワード方式の2通りあります。このパスワードは「ア」〜「タ」の16種類のカタカナで長さが32文字のパスワードでした。パスワードはドラゴンクエストIIと同様の文字間の差から求める方法で,チェックビットは4ビット(ドラゴンクエストIIは11ビット)を使用しています。実際,セーブ方式のときでもパスワードに変換し,そのパスワードをそのままセーブするように作りました。



最後に

このゲームのストーリーはドラクの基地の「ファジー53」がシルゴン基地にゴミを降らせているという事件が発覚したため,主人公の「シルゴンボール」がドラクの基地に乗り込んで「ファジー53」を退治するというものでした。ゲーム自体に「謎解き」のような要素はなく,単純に敵を倒して経験値やゴールドを稼ぎ,全4面をクリアするだけのゲームでした。制作に7週間をかけ,ベーマガにも投稿したのですが没になりました。パスワードにこりすぎたのが原因ではないかと思っています。



概要その2へ
概要その2へ戻る
シルゴンハーゲンのホームページ・MSX編へ
MSX編 トップへ戻る
シルゴンハーゲンのホームページ・メインへ
ホームページ トップへ戻る